計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)
概要
- 米国スタンフォード大学 ジョン・D・クランボルツ教授による理論
- 「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」
- キャリアは、偶発的なできごとに対してベストを尽くし、経験を積み重ねることによって形成される。
考え方
- キャリア形成においては、将来を計画することも大切だが、将来ばかりを見すぎていると現在が見えなくなってしまう。
- 特に変化のスピードが早い時代においては、将来を予測することは難しい。(実質不可能)
- それならば、「現在」起こっている偶発的な事実を機会と捉え、最善を尽くすことでキャリアを形成すべきではないか。
所感
- この理論は、さらっと紹介されてしまうと勘違いがありそうだと思う。
- 「偶然に委ねればいいのね」というのはNGであり、「待ちの姿勢でよい」と言っているわけではない点は注意が必要。
- ひとりで将来計画を一生懸命に立てたとしても、それが叶う保証はないし、機会があるとも限らない。
- むしろ、計画に固執しすぎてしまうことで、よい機会を逃してしまう可能性がある。
- だったら、今目の前にあるチャンスに対して全力で取り組んだほうが、よほどいい結果が得られるのではないかという話だと理解。
- さらに、このような機会を手繰り寄せて自分のモノにするためには、好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心が必要だとも言われている。(参考)
- でも、それだけの能力が十分にあれば、なんだってうまくいくだろう、とも思ってしまう今日この頃。
- 今目の前にあることに対して全力で、というのは共感できる。
結論
- 理論は理想。でも理論は大事。