デジタイゼーション/デジタライゼーション/デジタルトランスフォーメーション(DX)
デジタル違い・勘違い
デジタル・トランスフォーメーション(DX)の「デジタル」の意味を勘違いしている人は少なくない。 恥をかく前に、その意味をしっかりと理解しておきたい。
デジタイゼーション
- Digitization
- アナログなものをデジタル信号に置き換える、即ち0/1の配列に置き換えること。
- 旧来からの直感的な「デジタル」はこちらに該当する。
デジタライゼーション
- Digitalization
- Gartnerが提唱した概念。
- デジタルの力でまったく新しいビジネスモデルをつくり、顧客体験も変えること。
- デジタル・テクノロジ(ex.AI、IoT)を用いて、革新されたビジネス(デジタル・ビジネス)を実現すること。
デジタルトランスフォーメーション
- Digital Transformation
- ここでのデジタルは「デジタライゼーション」の方。
定義
エリック・ストルターマンによる定義
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」
- デジタルトランスフォーメーションにより、情報技術と現実が徐々に融合して結びついていく変化が起こる。
- デジタルオブジェクトが物理的現実の基本的な素材になる。例えば、設計されたオブジェクトが、人間が自分の環境や行動の変化についてネットワークを介して知らせる能力を持つ。
- 有の課題として、今日の情報システム研究者が、社会的に有益な立場でないより本質的な情報技術研究のためのアプローチ、方法、技術を開発する必要がある。
IDC Japan社による定義
「企業が第3のプラットフォーム技術を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデル、新しい関係を通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」
- 第1プラットフォーム: メインフレーム/端末システム
- 第2プラットフォーム: クライアント/サーバーシステム
- 第3プラットフォーム: クラウド・ビッグデータ/アナリティクス・ソーシャル技術・モビリティー
ガートナー社による定義
「仮想世界と物理的世界が融合され、モノのインターネット(IoT)を通じてプロセスや業界の動きを変革する新しいビジネスデザイン」
- 第3段階の状態をデジタルビジネスと呼ぶ。
- 1.業務プロセスの変革
- 2.ビジネスと企業、人を結び付けて統合する
- 3.人とモノと企業もしくはビジネスの結び付きが相互作用をもたらす